四聖諦
お釈迦さまは、山の中で6年間にわたって苦行をしたと言われていますが、悟りを得ることができず、諦めて山を下りられ、ブッダガヤの菩提樹の下で瞑想をして悟られたと言われます。その悟りの内容は、甚遠で言葉でいい表すことができませんでしたが、梵天という神さまに請われて初めて説法したのが、四聖諦(苦諦・集諦・滅諦・道諦)という教えです。
お釈迦さまは、この世は無常なるが故「苦」であると喝破されて、苦の種類を明らかにし、苦の起こる原因を明らかにし、苦をどのようにすれば克服できるかを説き、苦を克服するには、どんな心がけで生活すればよいかを教えてくれました。
苦を克服して、安らかな心で生活できるように、自分の燃え盛る煩悩をコントロールできる智慧を得ることが修行と言えるでしょう。
悟りとは
真言宗の開祖弘法大師さまは、「悟りとは、如実知自身」と言われています。自分自身の心の動きや行動、言葉使いなど、客観的に自分を見つめることができるでしょうか。なんにも執らわれず澄んだ心と目で自分を見つめることができるでしょうか。他人の欠点はよく見れるが、自分の欠点はなかなか気づかないものです。何故でしょうか。やはり、私達は、煩悩に覆われて正しい心と目で自分を見つめることができないからだと思います。
人は生まれて五感(眼・耳・鼻・舌・身)を使って周りから情報を得ながら成長して行きます。いろいろ得た情報から、いろいろな意識が起こります。これらが原因となって人格が形成されて行きます。五感の集まり、つまり五蘊と意識を含めて六根といいます。この六根を清浄にして曇りのない心と目で見れば、ありのままの自分を映し出すことができるはずです。真実の世界に目覚めることができれば、迷いや苦しみから抜け出すことができるでしょう。
仏教徒のゴール
私達のゴールは「涅槃」であると言います。涅槃に向かって仏さまの教えを実践して一歩一歩歩むことが修行です。その方法はいろいろありますが、お経を唱えること、お経を書写すること、写仏すること、瞑想すること、山を歩くこと、滝に打たれること等様々なやり方があると思います。
難しくなりますが、「八正道」・「十善戎」・「六波羅」等の実践すべき修行もあります。
あまり難しく考えなくても、お寺で説法を聞いて自分ができるものから生活のなかで実践してみましょう。
例えば、笑顔を絶やさない。人にやしく語りかける。人の話を聞いてあげる。人に親切にしてあげる。などもりっぱな修行の実践です。
お寺に通う習慣
お寺に通うことを心がけると、知らず知らずの内に、心が癒やされ、迷いを打ち消し安心を得た生活を営むことができるようになります。
大願寺の主な修行
以下大願寺の主な修行項目ですが、お護摩や毎日の勤行に参加してお経を学ぶこともできます。クリックすると各項目のページへ進みます。
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