「佛さまを感じよう」
明けましておめでとうございます。
昨年はご信徒の皆さまから、記念事業に多大な浄財の寄進を頂きありがとうございました。おかげささまで、常花、長机、椅子、経机、焼香台を新調することができました。座ることが難儀だった方も少しは楽になられるのではないでしょうか。
大願寺は開創以来「みんなでつくる みんなのお寺」をモットーに家庭的で思いやりに満ちた仲間の集う空間つくり、癒しの場所、心の拠り所としてお寺の運営を続けてまいりました。
振り返るに、昭和61年に開創してから38年、平成5年に得度して智山派の僧侶となってから31年、平成9年智山派の宗教団体となって27年、平成24年に宗教法人となって12年の歳月がたちました。
この間、さまざまな困難の時期もありましたが、信徒のみなさんのご協力、仏さまのご加持のお陰で、恙無くお寺の護持興隆ができたことに感謝しております。
さて、元旦のお護摩において信徒の皆さまの年頭の願いが叶えられますように口で真言を唱え、手で印を結び、心で本尊を念じて一心に祈りました。。皆さまもまた、真言をお唱えし、ご本尊不動明王を念じて、願いが成就できますようにと祈りました。皆さまの信仰の熱意は必ずや本尊不動明王さまに届き、願いが成就すること間違い無いと確信します。
今年は「仏さまを感じよう」をテーマにしました。なにかにつけ、「仏さまのお陰」と感じとれるような生活をしましょう。仏さまの教えを身につけて功徳を積む生活をしましょう。功徳は必ず皆さまのもとに良い結果をもたらすでしょう。
功徳を積む方法としては、お経を唱える、お経を書写する、行事に参加する、先祖の供養をする、などたくさんありますが、一番大事なことは、施す心を持つことです。施すとは、人間らしい行いをすることです。
困った人がいたら手を差し伸べましょう。苦しみ悩んでいる人がいたら、話を聞いてあげましょう。笑顔で接し、思いやりのある言葉をかけましょう。
功徳を積めば人生が変わります。よいエネルギーが幸せをもたらします。
真言宗の教えは、口で真言を唱え、手で印を結び、意で仏さまを念じる生活を通じて安心(あんじんと読む)を得ることです。心が澄めば仏さまの有り難さがひしひしと感じられるようになるでしょう。
一日一回、金剛合掌して、「のうまく さまんだ、ばざらだん かん」と唱え、お不動さまを念じましょう。
仏さまのご加持が堅固となり、皆さまの心願、諸願成就の果実が実るでしょう。
本日は、大願寺にお参りくださりありがとうございました。信徒の皆さまのご家族ご一統さまの御多幸を祈念して、令和7年年頭の挨拶とします。
世界が平和でありますように、合わせてお祈りいたします。